30代で未経験の人がWEBデザイナーになれるのか?
私の場合、34歳(この記事を執筆時は49歳)にしてようやく本当にやりたいと思える職種(WEBデザイナー)を見つけました。
長年携わってきた家具業界におけるメーカーでの営業職種から小売店での接客業等を経て、異業界、異職種にチャレンジすることを決意しました。
その目標に向けて紆余曲折しながらも、なんとか最終目標のWEBデザイナーになることができました。
私が当初から最終目標としていたWEBデザイナーとは、企画構成からデザイン、コーディング、アフターフォロー(公開後の改善提案)までの一連の業務を一人でできることです。
ちなみに私は今まで、7回の転職活動(家具業界時代1回)、合計8社の会社に在籍していたのです(笑)。
自分が各社に在籍中にも、30代で未経験の方が面接に来て採用された方、採用されなかった方、入社後ついていけずにやめた方を何人も見てきました。
事実として、30代になってから実務未経験の職種にチャレンジして活躍している人は数多くいる、ということです。
ここではそんな私が、まだ迷っているあなたに向けて、目標達成するまでの流れや心構えなどを、経験も交え紹介させていただこうと思います。
自身の最終目標達成までに9年ほどかかりましたが(かかりすぎ?)、それまでのアクションと経験はすべて最終目標に向けてリンクしていますので、少しでも参考になれば幸いです。
目次
- 0130代で異職種への転職を迷っている方へ
- 02もうためらわない!決心したら即実行!
- 03職探しはまだ早い!?退職後にやるべきこと。
- 04覚えることがいっぱい・・・独学かスクール通いか
- 05いざ!転職活動開始!
- 06入社後~さらにその先へ
01.30代で異職種への転職を迷っている方へ
誰もがみんな思ってる!
「30代で異業種(WEB・IT業界)、異職種(WEBデザイナー)への転職なんてリスク高すぎ!」
はい、おっしゃる通りです。
こればっかりは、どの転職関連のサイトをみても書いてある通りに、簡単ではないのです。
だから皆、どうしようか決心がつかず、迷い続けて時間だけが過ぎていくのです。
しかし、簡単ではないが、不可能ではない!
しっかりとしたビジョンと覚悟と信念さえあれば、大丈夫です。
こんな人はちょっとお待ちなさい!
ここで、迷いがある方のために、きっぱりと道を分けておきましょう。
転職関連の書籍やサイトに数多く、転職するに当たっての向き、不向きの内容が記載されていますが、私は下記3点に当てはまる方は、もう一度冷静によく考え直してほしいと思っています。
できれば、現職に留まるか同業種、同職種への転職をオススメします。
- 目標達成するまでの間も常に安心、安定の生活がしたい。
- 過去にもいろんな職種にチャレンジし、数か月~1、2年であきらめた。
- 過去の栄光やプライドを捨てきれない。謙虚になれない。
これら3項目の意味は、裏を返せば、すべてを投げ打ってでも新しいことにチャレンジしたい、という強い意志がなければ難しいですよ、ということです。

上記3項目に当てはまらない方へ、はっきり言わせてもらいます。
「YOUやっちゃいなよ!!」
あなたは目標達成、成功する可能性が限りなく高いです!
さぁ!覚悟と信念をもって、後悔しない人生に向かって突き進もう!
本気で 「未経験の職種にチャレンジしたい。」、「自分の好きなこと、やりたい仕事をしたい。」と 考えているなら迷いは不要!
これより先は、すでに異業種、異職種への転職を決意した方のために、私が目標としたWEBデザイナーを例に挙げ、その流れに沿って説明していきます。
その間にあなたにも将来のビジョンや進む道が見えてくるはず。
(初心者の方にとっては意味不明の専門用語なども随所に出てくるかもしれないがご容赦くださいませ)
私は34歳で10年続けた家具業界の営業販売(接客業含む)からWEBデザイナーをめざしました。
当時、私はパソコンの使い方すらロクに知らず、いったいなんでホームページ上に画像やテキストが表示されるのか不思議でたまらなかった。
そんなレベルの人間が、34歳にしてWEBデザイナーになろうとしたのです。
これからの人生に悔いが残らないように!
周りから何と言われようが、我が道を進むべし!
02.もうためらわない!決心したら即実行!
相談無用!在職中ならすぐに退職願を出すべし。
誰に相談しようかなんてもういらない。
1日たりとも無駄にはできないので、決意したならどんどん進めていきましょう。
退職願が受理されてから、会社の事情、状況によっては引き継ぎ期間が1か月~6か月ぐらいかかる場合もあります。
自分も経験がありますが、特にスタッフが少なく、現在の業務があなたにしかできない場合、新たなスタッフが入社するまですぐに辞めることが困難なケースもあるので、転職を決意したらすぐに退職願を提出し、早期退職できるようにしておきたいところです。
場合によっては、費用はかかりますが退職代行サービスを利用するのもいいかもしれません。
退職したら収入0に。どうしよう・・・
ここで、ある程度貯蓄があり、6か月~1年は無職(無収入)でも問題ない人と、収入がないと通常の生活すら厳しい人とでは、差が出てしまいます。(雇用保険に加入していたなら給付金で少しはまかなえる)
問題となるのは、「未経験者に必要なスキルを身につける時間」です。
現職を続けながら、本当にその時間を作れるのか、もう一度自問自答してみてください。
また、在職中にスキルを身に付けることができたとして、転職活動を始めるタイミングをいつにするかも慎重に考える必要があります。
スキルが身に付いた時点で退職願を提出し転職活動をするのか、転職先が決まってから退職願を提出するのか。
在職中に転職先が決まったとして、すぐに退職できる状況なのか、会社の事情や自分のポジションも把握した上で転職活動を始めないと何かと面倒なことになりますのでご注意を。
普段の生活ができなければ、転職活動もままならないので、自身の状況をしっかりと把握した上で退職のタイミングを推し量ってください。
在職しながら必要なスキルを身に付けていく場合、少々時間はかかりますが、実際そういった方も多くみられます。
本気で異職種への転職を決意したならできるはずです!
決断後、すぐに退職すると経済的に厳しい方も基本的な進め方は同じなので、ひとまず続けて読んでみてください。
03.職探しはまだ早い!退職後にやるべきこと。
未経験者に最低限必要なスキルをしっかりと身につけるべし!
退職したらすぐにでも職探し(転職活動)をしたい気持ちは分かります。
しかし、単なる異業種への転職ならまだしも、実務未経験者が異職種に転職するためには、与えられた業務を遂行するにあたって最低限のスキルが必要です。
ご承知の通り30歳を過ぎて、やる気やモチベーション、潜在能力、人間性だけで採用してくれる会社はないでしょう。
せめて面接時には、デザインには自信があまりないが、コーディングは自信をもってできる!と言えるようにしておこう。
そもそもWEBデザイナーって何をするの?
ひとえにWEBデザイナーと言っても、その業務内容は会社によっても本人のスキルによっても多種多様。
例えば下記のようなケースがあります。
- Aデザインのみを専任する。
- Bクライアントとの打ち合わせから企画構成、ワイヤーフレーム作成を自ら行い、それを元にデザインデータを作成する。
- Cコーダーとしてコーディングのみを専任する。(厳密にはWEBデザイナーではないかな)
- Dデザインとコーディングを一人で行う。
一般的には少なくとも、デザインとコーディング作業を一人でできればWEBデザイナーという肩書をもらうには十分でしょう。
さらにその上のランクでは上記のBとCができて、さらにホームページ公開後にアクセス解析などを分析して、改善内容を提案、実行できるレベルのWEBデザイナーもいます。
ここまでできれば、フリーランスとしてやってもいいかもしれないですね。
それでは、30代で実務未経験のあなたは最低限どんなスキルが必要なのか。
デザインデータを作れるスキルとコーディングのスキルです。
ここでのデザインとは、うまい、へたは別として、ひとまずはデザインデータを作成できるレベルでもいいでしょう。
向き不向きはあると思いますが、実務経験なしで転職するなら、デザイン、コーディングのどちらか一方に絞るのではなく、できれば両方ともできるように準備しておきましょう。
あと、勘違いしてほしくないのは、最低限のスキルが習得できれば、どこに行っても通用するというものではない、ということだけは肝に銘じてほしいです。
あくまでも求職活動を始めるにあたっての、ひとつの目安であるということを認識しておいてください。
WEBデザインのスキルは何をどこまでできればよいのか
デザインについてはセンスも必要だし、Photoshopの使い方を勉強しただけでは単なるデザイナー専任として応募しても実績がなければ採用は中々難しいでしょう。
もし、どこかの会社に採用されて、いきなり全ページのデザインを任されたのなら、求人応募の際に提出したポートフォリオによっぽどのセンスや魅力があったのでしょう。 (人手が足りなくてやむを得ず任される場合もあるが)
そうでなければ、最初に任されるのはせいぜいバナー作成か単ページの部分的なデザイン変更ぐらいになるかと思います。
そういった意味でも、もしデザインが得意でない人は、最初の段階ではデザイン力強化にあまり時間をかけなくてもいいです。
実務未経験のWEBデザインにおける最低限のスキル
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- Photoshopの基本操作
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デザインデータの作成には、まず画像編集アプリケーションソフトが必要です。今ではフリーソフトやWEB上で無料で提供しているサービスが多々あります。
※参考:無料で使える「Photopea」はかなり高機能です。
でもやはり、一般的に制作会社ではAdobe Photoshopを使用しているところがほとんどなので、Photoshopの基本的な操作スキルは必須であります。できれば自宅用(自分用)にほしいところですが、当然有料となります。
フォトグラファー向けフォトプラン:980円/月~(体験版は1週間無料)購入が厳しいようなら、できれば自習可能なWEBスクールに通うことをオススメします。
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- とにかくポートフォリオ(作品)を作りまくろう!
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架空の会社やお店などを想定して、まずはTOPページデザインを数多く作っておこう。
できれば、ただ漠然と「デザインデータ」を作らず、説明ができるデザインを作成しておくことをオススメします。
デザインはクライアントの要望や企画、構成内容を理解し、その意図をくみ取って、WEBディレクターとクライアントを納得させるものでなくてはなりません。
きっちりとターゲットなどコンセプトを設定し、この部分は「なぜこの色にしたのか」、「なぜこのフォントにしたのか」、「なぜこの配置にしたのか」など、聞かれたときに答えらるように自分なりにしっかりと考えて作ることが大事です。
さらに付け加えておくと、WEBデザインは単にかっこいい、きれいなど、見た目だけ良くても意味がありません。
現在ほとんどのクライアントが売り上げが上がるホームページ、集客ができるホームページを望んでいます。
極端に言えば、見た目のデザインが少々かっこ悪くても、最終的に集客ができるホームページであれば良いのです。(クライアントが見た目のデザインばかりにこだわりすぎる場合もありますが・・・)これは、もちろん企画構成 (マーケティング~キーワード選定~ライティング含む) がもっとも重要ですが、デザインにおいても、それらの内容を理解した上で何を目立たせるか、目的のページへ効率よく誘導するためにはどう見せればよいかなどをしっかり考えなくてはなりません。
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- 下層ページはどうするの?
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下層ページも作った方がよいですが、時間がかかるので、とにかくいろんなタイプのTOPページを作っておき、コーディングもしたいと思ったデザインだけ下層ページを全ページ作成し、それ以外は作らないか、ひとまず2、3ページのみにする、といった感じでよいと思います。
また、余裕があれば1ページ完結のランディングページデザインもぜひチャレンジしてみてください。デザイン力は経験を積むこととセンスに依存する部分も大きいので、あまりデザインに自信がない方は、シンプルなものをオススメします。
最初は凝ったデザインを無理して作る必要もないですし、今できる範囲で作りましょう。
コーディングのスキルは何をどこまでできればよいのか
コーディングは、渡されたデザインを元にまずはhtml5でマークアップし、CSS3を使ってデザインデータ通りに組むことができなければなりません。
また、必要に応じてJavaScript(jQuery)を記述します。
ただ、JavaScriptについては一からプログラムを組んだり、カスタマイズできるようになるには、個人差はあれどhtml5やCSS3を学ぶより時間と経験を要してしまいます。
そんな猶予がない人は、実装したい機能があった場合、jQuery(ライブラリ)を使おう。
実装したい機能についてWEB検索すると、その実装方法がいくつも紹介されているので、その手順に沿って記述できれば十分です。(html5とcss3が理解できていれば、それほど難しくはない。)
例えば、スライドショーやページ内リンクのスムーススクロールなど色々試しておくとよいでしょう。
特にデザイン力に自信がない方は、コーディングはしっかりとマスターしておきたいところです。
どんなデザインデータを渡されても、なんとか形にできるようなら、ひとまずは問題ないでしょう。
実務未経験のコーディングにおける最低限のスキル
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- テキストエディタを使えるようにしておこう
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コーディングをするに当たって、使用するソフトはテキストエディタ(フリーソフトで十分)かDreamweaverなどのWebオーサリングソフトです。
一昔前は一般的にWEB制作会社では、Adobe Dreamweaver(旧Macromedia Dreamweaver)が主流だったので、老舗の会社では今でも使用しているところも多いかもしれません。
ただ、会社から使用ソフトを指定されない限りは、基本的に自分が使いやすいソフトを使用すればいいと思うので、わざわざDreamweaverを購入する必要はないかと思います。
実際、求人情報を見ると、Dreamweaverのスキルを必須としている会社は、たまに見ますがほぼありません。Adobe Dreamweaverは下記より
Dreamweaver単体プラン:2,480円/月~(体験版は1週間無料)フリーのテキストエディタはたくさんありますが、それらについて詳しい説明は当ページでは割愛させてもらいます。
個人的におすすめなのは、Microsoft Azureの「Visual Studio Code(無料)」ですが、ご自身で検索して、実際にいろいろ試してみて、自分に合うものをお使いください。
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- 画像データの書き出しができるように
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こちらはphotoshopの操作スキルとは別に、渡されたデザインデータから画像として書き出す部分とテキストデータとしてコーディングする部分を振り分けた上で、書き出す画像ファイル名にわかりやすい名前を付けたり、フォルダ分けをするなどして、効率よくコーディングできるようにしておきます。
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- とにかくhtml5とCSS3の習得を!
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どんなデザインデータでも、テキストエディタを使って、html5やCSS3で組めるようにしておいてください。
CSS3のプロパティの数はそこそこありますが、受験勉強のようにいきなりすべてを暗記する必要はありません。
デザインや実装する機能によっては普段あまり使用しないプロパティを使うこともありますが、毎回使用するプロパティはある程度決まっています。
どういった場合にどのプロパティを使用するかを、実際にコーディングをしていく中で少しずつ覚えていけばいいです。html5については、ほとんど使用しないタグもありますが、数は多くないので全部覚えられるなら、先に覚えておいてもいいでしょう。
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- SEOを考慮したマークアップを!
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ここでいうSEOとは「Googleが理解しやすいHTML構造」のことです。
コーダー専任であれば、通常はデザインデータが上がってきた時点でページタイトルや主なキーワード、各コンテンツのテキストデータ、リンク先などは、ほぼ決まっている状態なので、サイト構成などのSEOを考慮したコンテンツを考える必要はありません。
ただ、html5でマークアップする際は、単に仕上がりがデザイン通りにできればいいというものではいけません。
まずはデザインデータをよく見て、ページの構成、文章構造を理解し、適切なタグでマークアップできるようにしておきましょう。
例)本来見出し(h1~h6タグ)部分なのに、divタグやpタグを使ってしまわないように。
さらにはサイトの表示スピード(ファイルの読み込み速度)、ファイル容量(画像データ含む)も意識したコーディングができるようになれば、なお良いです。
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- レスポンシブ対応も忘れずに!
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今やレスポンシブWEBデザインは当たり前になっています。
PC表示、タブレット表示、スマホ表示・・・どんなデバイスで見ても、それぞれ見やすく表示できるようにしておきましょう。
あれば有利なスキル
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- ワードプレス(wordpress)でのサイト構築
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もうそんなにゆっくりと勉強している時間がない人は、前述したスキルがある程度身についた時点で転職活動を始めてもよいでしょう。
ただ1点、あれば有利なスキルとしてワードプレス(CMS)を挙げておきます。
今やワードプレスは、ブログとしてだけでなく、通常のホームページとしても当たり前のように利用されており、ワードプレスをメインにホームページ制作を行っている制作会社も多いです。
よって、面接の際にワードプレスは触ったことがあるかなど、ワードプレスのスキルについて問われることもあります。
いずれにせよ、どこの会社に入社したとしても、ワードプレスでホームページを構築する機会は多々あるかと思いますので、入社後にあたふたしないためにも、できれば転職活動をしながらもワードプレスの学習も併せて行なうことをおすすめしておきます。
いきなりワードプレスのテンプレート(デザインテーマファイル)をPHPやテンプレートタグを使ってカスタマイズするのは敷居が高いので、せめてワードプレスでどんなことができるのかを知っておき、レンタルーサーバのワードプレス簡単インストール機能を使わずに、手動でのインストール~セットアップとプラグインの導入ぐらいはできておいて損はないでしょう。
就活用のポートフォリオサイトを作成するなら、ワードプレスで構築してみるのも良いかと思います。
その他のあれば有利なスキル
下記のスキルは、WEBデザイナーの募集であっても、会社によっては付加価値のあるスキルとして優遇される場合があります。
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- イラストが描ける
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特に中小企業であれば、オリジナルのイラストを要する場合、外注に依頼するケースが少なくないので、社内にイラストが描ける人がいればコストが抑えらます。イラストが得意な人は大いにアピールしましょう。
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- Adobe illustratorの基本操作ができる
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取り分けillustratorは、WEBデザインで使用するケースとしては、主にロゴやアイコン、地図、イラストなどを作成する場合です。
また、手書きで作成されたデザインやラフをスキャンしてから、トレースしてデータを作成する場合もあります。Photoshopでも作れないこともありませんが、こういったデータの作成はillustratorが得意とするもので、後々チラシなど紙面媒体に利用したり、作業効率等を考慮すると一般的なツールなのです。
私の場合、元々illustratorの基本操作のスキルはあったが、過去WEB制作会社を渡り歩いて、いずれも日常的にillustratorを使用する会社はありませんでした。
たまに使うことがあっても、お店の周辺地図を作成したり、クライアントから送られたデータを開いて別データに書き出すのがほとんどでした。
ただ、求人でも必須としている会社もあるので、基本操作を知っているだけでも業務の幅が広がるし、あれば有利なスキルであることは間違いないです。
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- 営業、接客業の経験がある
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会社によっては、デザイン専任であっても、コーダー専任であってもクライアントとの直接電話やメールでやりとりしたり、打ち合わせに出向くこともあります。
そういった場合、会社にとっては営業や接客経験のある人はありがたい存在になるので、面接時のアピールポイントにもなります。
また、将来的にWEBディレクターとしての活躍も期待できます。
04.覚えることがいっぱい・・・独学かスクール通いか
さて、ある程度学ぶべきことが分かったところで、これらのスキルをどこで身に付ければ良いのか。
現職を続けながら進めるのか、退職して進めるか、もしくは経済的な状況によっても選択肢は違ってくるので、自分のスタイルにあった方法を選択しよう。
独学だけで最低限のスキルは身に付くの?
はい、もちろん可能です。
特に単にphotoshopの操作方法やコーディングなら本やネットを調べながらでも習得できるでしょう。
実際に独学のみでWEBデザイナーになっている方も多々います。
ただ年齢的な部分も含め、時間に余裕があればいいですが、30歳を過ぎてから始める場合、何から手を付けていいかわからない、どのような手順で進めていったらよいか何もわからない状態で始めると、どうしても効率も悪くなるだろうし、無駄な時間を費やすことが懸念されます。
何よりも、求職活動を始めるまでのスケジュールが立てにくく、だらだらと時間だけが過ぎていく、といったことになりかねません。
また、個人によって習得スピードにも差が出るかと思うので、まずは書籍やネットでざっと学ぶべき内容を確認してみて、これなら独学のみでできそうだと思うなら、ひとまず独学でやってみてもいいし、とてもじゃないが独学のみじゃ厳しそうだな、と感じたら別の方法を検討すべきです。
独学で進める場合は、先に求職活動開始日を設定して、そこから逆算して何をいつまでに習得するか期限を決めて進めていくことをオススメします。
WEBデザイン専門のスクールに通えば大丈夫?
まず、スクールに通う利点は、カリキュラムがしっかりと設定されているので、何から始めたらよいか何もわからなくても、そのカリキュラムに沿って予習、復習をしながら進めていくことができ、不明点があればその場で質問できること。
そして求職活動を開始するまでのスケジュールが明確に立てられること。
(受講期間は選択したコースにもよるが、おおよそ3~6ヶ月が一般的。)
さらには、すべてのカリキュラム修了後に就職支援サポートのあるスクールも結構あるので、独学のみでは得られないメリットもあります。
受講期間が半年ほどのWEBデザイン全般をカバーできるコースなら、十分に基本的な知識、スキルは身に付くかと思います。
ただし、20代で学生気分で通うのとはわけが違うので(実際にこういう人もいるので流されないように!)、受講日はもちろんのこと、受講日以外もまじめに貪欲に知識やスキルを身に付ける努力が必要です。
私の場合は、スクールに通いつつ、予習復習はもちろんのこと、スクールでは教わらなかった内容も自宅やスクールの自習時間でがっつり独学しました。自分でわからなかったことは質問事項としてまとめてメモしておき、受講時に講師に質問していました。
約6か月で卒業後は2か月はひたすらポートフォリオ作成に時間を割きました。
スクール選択時の主なポイント
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- 自分に合ったコース(希望する内容のコース)があるか
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受講料金を気にする必要がない方は、WEBデザイナーに必要なスキルを一通り学べるコースを選択すれば問題ないかと思います。
受講料を抑えたい人は、例えばphotoshopの基本操作は独学でやって、htmlとCSS(コーディング)のみのコースを選ぶとか、マーケティングや実践的な内容も含まれているコースがいいとか、自分が求めている内容だけに絞れば、費用も抑えることができます。どのコースを選んだらよいか、自分で判断できない場合は、ひとまず無料カウンセリングや無料体験を実施しているスクールに行って聞いてみるといいです。
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- 個別指導(マンツーマン)かクラス単位の講義タイプか
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クラス単位の講義タイプは、個々のレベル関係なく授業が進んでいくので、マイペースで学びたい人は、個別指導(マンツーマン)形態のスクールを選ぶとよいでしょう。
ただし、マンツーマンといってもスクールによっては、基本的にオンデマンド授業の自習形式で講師が数名の生徒を巡回しながら対応する形やオンラインチャットで質問対応する形の場合もあるので、講師が隣につきっきりの純粋な1対1の形式なのか、無料体験などでしっかりと確認しておこう。
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- 就転職サポートはあった方がいい?
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今や多くのスクールに就転職サポートは当たり前のように付いているので選択基準にするほどでもありませんが、再認識してほしいのは、当然のことながら、決して就職を保証してくれるわけではない、ということです。
たまに、「このスクールに入れば就職サポートをしてくれるので、卒業できれば就職もできる。」、と勘違いしている人がいるので、その点をご注意を。
また、就職サポートあり!と、うたっておきながら、ろくに相談に乗ってくれないところもあるので、過度な期待はしないぐらいがちょうどいいかもしれません。
過去に転職経験があったり、自分自身でしっかりと対策を立てることができるなら、サポートに頼る必要もないかと思いますが、どうしても不安な人は、無料体験時にどこまでサポートしてくれるのか、事前にしっかりと聞いておけば良いと思います。
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- 講師の質について
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こればっかりは、各スクールの担当講師のレベルに当たり外れがあったり、相性もあるので、実際に入ってみなければ、事前判断は難しいですね。
せめて無料体験時に、在籍している講師陣はすべて現役(ほとんどフリーランスでしょう)なのか、現役でなくても経験や実績のある講師が多いのかなど、事前に聞いておいてもいいでしょう。
ただ、事実を正直に答えてくれないかもしれませんので、そういった質問をした際の担当者の反応を判断材料の一つにしても良いかと思います。
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- スクールに頼り切らないで!
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いくらネット上で評判がよくても、いざ通ってみると全然イメージと違っていた、なんてことは珍しくありません。
ネット上にスクールのランキングや口コミなどを掲載しているサイトも数多くありますが、内容のすべてを鵜呑みにせず参考程度にしておいた方がいいでしょう。
実際入ってみないと、本当に自分に合っているかどうか、いいか悪いかなんて分かるわけがないので、まずは無料体験で実際の雰囲気を感じ取り、いろいろと質問して、自身で納得した上で決めてください。私が通っていたWEBデザインスクールも有名どころでしたが、自分にとってはガッカリスクールだった。当初は落胆しましたが、もう割り切って利用できるところは大いに利用して、一通りのカリキュラムを修了させ、ずっと努力は怠らずに自分を信じて進みました。
私がここでもっとも言いたいことは、どこに通うにしろ、スクールに頼り切るのは良くないということです。
目標を達成するには結局は自分自身の日々の取り組む姿勢であったり努力次第です。
スクールですべてを学ぶ、学べるという感覚は捨てましょう。
在職中ならやっぱりオンラインスクールがいい?
仕事終わりが17時~18時ぐらいなら、夜間の部を開講しているスクールへの通学は可能なので、オンラインとどちらが自分に合っているのか併せて検討してみてください。
もちろん退職する人もオンラインスクールの方が自分のスタイルに合っているなら選択肢の一つとして検討して問題ないです。
今のオンラインスクールはカリキュラムがしっかりしているので、通学が面倒な人はこちらを選んでも良いかと思います。
特に仕事終わりがほとんど19時以降になるようなら、いくら夜間の部があるスクールでも通学は困難かと思われるので、選択肢は必然的に独学とオンラインスクールに限られるでしょう。
オンラインスクールなら面倒な通学の時間が省けるだけでなく、現職の終業時間が遅くても、好きな時間で自宅のパソコンで学習が可能な点でメリットがあります。
ただ、わからないことがあった時に質問を送っても、すぐに回答が得られない(数時間〜数日)場合もあります。
待つのが嫌な人は、スクールによってはリアルタイムで、講師とマンツーマンでチャットなどを通してやり取りができる受講システムがあるので、このようなシステムを採用しているオンラインスクールを選ぶとよいでしょう。
在職しながら異職種への転職を検討されている方へ
仕事を続けながら、短期間で新たなスキルを身に付けるには相当なエネルギーがいるかと思います。また、"いつでも受講できるがゆえに"甘さも出ることでしょう。
まず想像してみてください。
仕事を終えて、疲れて帰ってきてから、さらに夜遅くまで勉強することを。
"いや平日は厳しいので土日だけでやる"、という方、最終的にスキルが身に付くのはいったいどれだけ先になるでしょうか。
ここでもう一度、冷静に考え直してみてください。
30歳を過ぎてから、もし"とりあえずやってみよう"とか中途半端な気持ちで始めるのなら、絶対にやめるべきで、現職に留まるか、転職したいなら同職種にすることをおすすめします。
それでも覚悟をもって、ゆるぎない決意をした方を、私は全力で応援します!
意思の固い方なら、どの学習方法を選択してもきっと成功するでしょう。
お金はできるだけ使いたくない!ハロートレーニングのすすめ
どうしてもお金を使いたくないのであれば、ぜひハロートレーニングの利用をオススメします。
ハロートレーニング(公的職業訓練)とは、職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実現するために、国が支援する制度です。
受講料は無料の上(テキスト代は別途必要)、雇用保険の給付資格があればお金も入ってくるので一石二鳥。
雇用保険を受給できない人は公共職業訓練とは別に求職者支援訓練というものもあります。
各種訓練の内容詳細は、最寄りのハローワークの相談窓口か各地域のハロートレーニングのWEBサイトで確認できます。
イメージだけでハローワークの職業訓練をWEBデザイン専門のスクールより劣っていると決めつけてませんか?
これまで私は、何人か30歳以上でハロートレーニングを受けて入社した人を見てきました。
もちろん実務未経験の人ばかりです。
個々の努力の成果もあるだろうが、しっかりと基本は抑えており、通常の業務にはほとんど差し支えないレベルでした。
WEBデザイン専門のスクールと同じように、指導内容や講師に当たり外れはあるとは思いますが、最終的にスキルのレベルの優劣は、どのスクールに通ったかではなく、本人の努力次第なので、どこに通おうが大差はないと言えます。
ただ、職業訓練に応募した人すべてが受講できるわけではありません。
各コースには定員と訓練開始スケジュールが決まっており、申し込み後に筆記試験、面接を受けた上で選考が行われます。
筆記試験自体はそれほど難しい内容ではないようですが、応募者数が多ければ、受講できないケースもあるので、事前に該当地域のハローワークで確認しておくことをお忘れなく。
はっきりいって資格なんて不要です!
さて、ある程度スキルを身に付けたところで、資格は必要なのか、書類選考あるいは面接で有利なのか?
答えは、転職活動をするにあたって、とりわけ「WEBデザイナーという職種において資格は不要」といっていいです。
私もかつては資格はあった方が有利だと考え、コーディング技術を身につける資格として、「Webクリエイター能力認定試験 エキスパート(上級)」を取得し、堂々と履歴書の資格欄に記述したが、面接時に資格について問われたことは過去一度もないし、触れられることさえありませんでした。
結論として、資格取得の勉強する時間があるのなら、ポートフォリオを作成する時間に回した方がよっぽど良い、ということであります。
それでもどうしても自身のモチベーションを上げるためや、現在のスキルレベルを証明するために取得したい、という人もいるかと思います。
WEBデザインに関連する資格の種類は数多くあり、主催団体もそれぞれ違うので、取得したい資格をご自身で選択して勉強してください。
こちらのサイトで取得できる資格を分かりやすく説明されていますので参考に。
https://tech-camp.in/note/pickup/4487/
05.いざ!転職活動開始!
30歳以上、実務未経験者が利用すべき求人媒体と心構え
求人媒体は、数多くあるが、30歳以上で実務未経験OKという条件では、紹介または応募できる求人はかなり限られてきます。
ひとまずは「WEBデザイナー(WEB関連)」の職種の求人情報があるところは、当たりかまわず利用したいところでありますが、今一度利用できる求人媒体を整理してみよう。
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- 転職エージェントによる求人紹介は厳しいかも
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そもそも転職エージェントによる求人紹介は、企業から紹介料を徴収する形で成り立っているため、転職エージェント側とすれば「売れる人材」でなければならないので、30代で実務未経験の人が登録した場合、求人紹介はしてもらえない(断られる)可能性は高いと思っていた方がいいかもしれません。
ただ、可能性は決して0ではないので、登録しておいて損はないと思います。また、現状の自分の市場価値を客観的に知る上でも転職エージェントへの登録は利用価値はあります。
紹介を断られた場合は、現状での自分の市場価値は高くない、と改めて認識できるし、もし紹介してもらえるのなら、過去の職歴や経験、志望動機、ポートフォリオなどから評価された、とも考えられるし、まずは現実を知る上でも悪くないかと思います。登録する際は、できるだけ自分に適したところに登録しておきましょう。例えば、ビズリーチのように即戦力を求めるハイクラス転職サイトや20代メインのところなどは外しておいて良いでしょう。
- おすすめ転職エージェント
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- WEB専門スクールの転職サポートを利用
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転職サポートありのスクールであれば、こちらを大いに利用すれば良いでしょう。
転職エージェントほど密なサポートは受けられないかもしれませんが、少なくともカウンセリングや面接対策、求人紹介はしてもらえるので、まずは相談してみましょう。
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- 転職サイトからの直接応募も積極的に!
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スクールの求人紹介だけに頼っている余裕はないので、自分にマッチした求人があれば、転職サイトからも積極的に応募しましょう。
私の場合、もっぱら転職サイトからの直接応募で何とか採用にこぎつけることができました。自身の現状とマッチしない求人はパスしよう
例えば、法律上では募集条件に年齢制限を設けてはいけないことになっているので、はっきりと何歳まで、という明記は中々できません。(中には理由を明記して年齢制限をしている場合もある)
そういった場合、求人の見出し等に「第二新卒歓迎」、「平均年齢28歳」、「20代中心の職場です!」、「若手がたくさん活躍している会社です」、などの表記があれば、暗黙に20代の若いスタッフを求めていることが多い。 100%そうとは限りませんが、募集のターゲットではない可能性がかなり高いので、時間と労力の無駄になりかねません。
前述のようなニュアンスの表記があれば、ひとまずこれらの応募は避けておいた方がいいかもしれません。逆に、「実務経験〇年以上」とあるところは、即戦力を必要とされているので、応募しても可能性は低いですが、履歴書、職務履歴書の書き方、ポートフォリオの内容次第では、「一度会ってみたい」、と思わせることができるかもしれないのでチャレンジしてもいいと思います。
「実務経験〇年以上」と募集をかけている会社の中には、募集期間に余裕がなく、すぐにでも人材がほしい状況の会社もあります。
そういったケースで、思うように経験者の人材が集まらない場合、実務未経験でも、ある程度のスキルがあれば採用することもあるのです。
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- ハローワークも活用しよう!
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ハローワークも求人検索システムをはじめ、各種セミナー(面接対応の仕方、履歴書の書き方など)や相談はもちろん、自分にあった求人を紹介してもらえる立派な転職支援サービスです。
「ハローワークで求人を出している会社はちょっと・・・」と懸念されている方もいるかと思います。
私の過去務めていた会社は小さな会社ばかりでしたが、スタッフを募集をする際は、通常の転職サイトに掲載するには高額な料金がかかるので、まずは無料で求人登録できるハローワークを利用するのが通例でした。
そこで良い人材が中々集まらなければ、やむを得ず転職サイトに掲載する、という流れになります。
中小企業では、こういった流れで募集をかけるところも多いのではないでしょうか。
逆に資金力のある大手の企業は、そんな回りくどいことはほとんどしないと思うので、ハローワークの求人で見かけることは中々ないでしょう。
だからといって、ハローワークで紹介されている会社は良くない、と決めつけて利用しないのは、かえって就職の可能性を狭めてしまいます。WEB関連の求人は、転職サイトに比べると少ないかもしれませんが、無料で利用できるので、利用しない手はないです。
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- 企業ホームページ他
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志望する企業が明確であれば、その会社のホームページの採用ページから直接応募してみても良いかと思います。
中には募集は終了しているのに、採用ページをそのまましていたり、応募してもまったく返信がこないケースもあるので、それらを踏まえた上で応募すること。
その外にも求人雑誌や折り込み広告もありますが、年齢や職種を考慮すると、期待薄なのでここではおすすめしません。
中々決まらない・・・どうしよう・・・
数件応募してスンナリと採用が決まった人もいれば、何件応募しても書類選考すら通らない人、いろいろとあるかと思います。
確かに異職種への転職で一番苦労するのは、一発目の転職活動です。
私の場合は、10社に応募して面接できたのは3社で、最終的に8社目の会社で採用してもらいましたが、約2ヶ月はかかりました。

中々転職先が決まらない方、
まだまだあきらめないでください!
まずは履歴書や職務経歴書の書き方などに問題があるかもしれないので、それらを再度見直すこと。
※ここでは応募書類の書き方、面接の仕方などについては割愛させてもらいます。
次に、最初の段階では、ある程度自分の希望を加味して応募してもいいですが、中々決まらない場合は、自分の希望条件についてのこだわりを一旦捨てることです。
そうすれば、応募先の選択肢が増えるので、より可能性は高まります。
例えば下記のようなこだわりを絶対条件にしてませんか?
- 月収は25万以上でないと嫌だ。
- 会社の規模はできるだけ大きい方がいい。
- 完全週休2日制で年間休日120日以上ないと嫌だ。
- 残業はしたくない。
- 自宅から1時間以内でないと嫌だ。
私は最初から上記の条件はすべて捨てました。
譲れなかった条件は、もちろんWEBデザイナーという職種と雇用形態は正社員であるということだけです。ちなみに通勤時間は片道1時間40分でした。
勤務地(通勤時間)については、最初は2時間ぐらいまでは許容範囲にしておいて、入社後に続けていけそうなら近隣に引っ越すという手もあるので、こちらの条件も見直してみてはいかがでしょうか。
「30歳以上で実務未経験でも採用してくれるならどこでもいい!」といった意気込みで転職活動を進めた方が、早く決まる可能性が高くなるので、できるだけ希望条件は妥協することをおすすめします。
それでもまだ決まらない・・・
純粋なWEBデザイナー業務は一旦おいてみる!?
そんなに何ヶ月も転職活動をしている余裕はない、という方は一旦純粋なWEBデザイナーという職種を外してみてはいかがでしょう。
これは決してWEBデザイナーになる夢をあきらめることを意味しているのではありません。
少し遠回りになるかもしれませんが、もう少し業務内容の幅を広げてみるのです。
WEBデザイナーの業務内容については「03職探しはまだ早い!?退職後にやるべきこと」の第2項「そもそもWEBデザイナーって何をするの?」で紹介しましたが、その業務内容に固執するのではなく、一つの小売り店舗や会社で運営しているホームページの運営の仕事にも目を向けてみてください。
例えば、ショッピングサイトの運営もその一つです。
一般的な日々の業務内容は購入者の注文管理、ユーザーへのメール対応、商品の検品、出荷作業、在庫管理、メルマガ作成などがあります。
またそれとは別に新商品を撮影してショッピングサイトに商品ページを追加したり、特設ページを作成したり、バナーを作成したりとWEB制作関連の業務もあります。
一般企業のホームページ運営なら日々の更新業務(実績やお客様の声の追加、バナー作成、ブログの更新等)の他、競合他社を調べたり、アクセス解析などをして、集客をするため(売り上げを上げるため)にはどうすれば良いか常に思案しながら、より良いホームページにしていきます。
これら自社サイト運営の業務は、将来WEBデザイナーになる上でも大変貴重な経験となります。
そこでずっと続けたいと思ったなら、そのまま留まればいいし、やっぱり色々なホームページを作りたいと思ったなら次のステップに進めばいいのです。
06.入社後~さらにその先へ
思っていたのと違う・・・あわない会社でも我慢するべき?
人によってはWEBデザイナーとして入社しながらずっと更新作業ばかりの日々であったり、やむを得ずショッピングサイトの運営管理の仕事から始めた人もいるでしょう。
元々はWEBデザイナーになりたくて転職を決意したので、希望していた業務内容と違うことを続けていると、もやもやしたものが出てくるかと思います。
せっかく苦労して入社した会社。
そう簡単に辞めるわけにはいかない。
確かに、ちょっとしたことですぐに辞めてしまうのはおすすめできません。
さらに私のように何回も転職を繰り返すことは、転職活動時に決して良い印象は与えません。
しかしその時、あなたにまだWEBデザイナーの夢を捨てきれない強い意志があるなら、迷わず次のSTEPに移るべきです。
後悔しないために!
転職回数が多くても、退職理由が前向きできっちりとした理由なら、私の経験上それほど大きなマイナスにはなりません。
また、辞めるにしても、ある程度の業務実績(実務経験)は積みたいので、後述する理由でなければ最低でも1年以上は在籍しておきたいところです。
さらに、退職理由はどうであれ、可能なら次の転職活動は退職してからではなく、在職中にするべきです。
1回目になんとか入社できたからといって2回目にすんなりと次の転職先が決まるとは限らないので、よっぽどのことがない限り、在職中に活動し、内定が決まってから退職するのが最善です。
半年も耐えらない・・・。
業務内容以外で特に会社に全然馴染めなかったり、度重なる理不尽なパワハラなどによる精神的な負担が大きい場合は、無理して長居する必要はありません。
自分の理想とする会社に出会うこと自体めったにありませんので、ある程度の我慢は必要ですが、限度を超えた職場環境だと思ったなら、自分が壊れる前に決断を!
私もかつて、いわゆるブラック会社に入社してしまいましたが、3ヶ月で見切りをつけました。スタッフは全員(5人)良い人ばかりだったのでその点で悔やまれましたが、私が辞めて2年以内にそのスタッフ達も全員辞められたそうです。
とにかく実務経験を積み重ねることが大優先!
異職種への転職に成功し、1社目、2社目以内で自分の理想していた会社、または満足のいく業務内容であった人は、本人の努力以外にもすばらしい運や縁にも恵まれていたのでしょう。おそらくそういった方は、そのままその会社で頑張れば、スムーズに一人前のWEBデザイナーになれることでしょう。
本当に羨ましい限りです。私の場合はそう上手くはいきませんでした。

私のように遠回りせざるを得ない方へ、
決してあきらめないでください!
私の場合、異職種への挑戦を決意した後の転職先1社目では、WEBデザイナーでの採用でしたが、最初はもっぱら自社運営のショッピングサイト、オークションサイトの運営を任された後、ほどなくしてWEBディレクターが辞めてしまい、営業経験のあった私が代役を務めることになりました。
そんな中、どうしても制作の仕事をしたく、あきらめきれずに本来のWEBデザイナー職種での転職をしました。
とにかく実績と経験を積みたかったので、時には正社員へのこだわりは捨て、各種社会保険の有無も気にせずアルバイトでコーダー専門として3年ほど実務経験を積むこともありました。
この時の3年間の実務経験は非常に大きく、それ以降の転職に苦労することはありませんでした。
その後も、さらなるスキルアップを求めて転職を繰り返しました。
また不幸なことに、これまで在職してきた会社では、コーディングで自分より詳しい人がおらず、何か問題が起きた時やわからないことがあった時は、全て自分で調べて解決するしかありませんでした。特にワードプレス関連のトラブル解決は苦労しました。
このようにして、ほとんどコーディング専門だったとはいえ(デザイン制作は得意ではありませんが、まともに任されたのが43歳時からです)、いろんな実績や経験を積み重ねきたことにより、最終的にはデザイン制作はもちろん企画構成からアフターフォローまでホームページ制作にかかわるすべての業務を任されるまでに至り、私が当初目標としていたWEBデザイナーになれたのでした。
私のようにここまで遠回りする人も少ないかもしれませんが、もし今の自分の仕事に疑問を感じたなら、迷わず、あきらめらず、納得のいくまで次へ次へと突き進んでほしいです。
さらにその先へ
苦難を乗り越え、晴れてWEBデザイナーとしての職種をgetできたあなたは、次に何をめざすのでしょうか。
WEBデザイナーとしてさらに実績を重ね続けてその道を極めるのか、次はWEBディレクターか、独立して会社を立ち上げるのか、フリーランスとして活躍するのか。 選択肢はさらに広がっていきます。
今度はもっと余裕をもって考えることができると思います。
ひとつのことを成し遂げたあなたは、何をするにしても恐れることはないでしょう。
自信をもって次のSTEPにも進めるはずです。
え!?私? そろそろまた異職種にチャレンジしてみようかな・・・。
この時点で実に49歳である。
30代から異職種へ転職するための覚悟
30代からの転職先で失敗しないための秘訣