株式投資を始める準備その3「低位株による銘柄選び」

2020年1月24日株式投資に初挑戦!フィード・ワン(投資進捗報告), 株式投資を始める前の準備

中長期保有で買値の2~3倍にしたい!銘柄はどうやって選べばよいのか?低位株狙いで確実に稼ぐためのチャレンジ開始

ある程度の基礎知識を学んだところで、今回は銘柄選びに進みます。

初心者の私が、根拠ありきで簡単に利益を出す銘柄を選ぶのは至難の業です。

そこで、今回も本を頼りに選んでみたいと思います。

まずは少額投資で低位株を狙う

そもそも私が株式投資をやってみようと思ったのは、短期的に大きく稼ごうと思ったわけではなく、「将来的に数万円だけでも安定的な収入を得ることができればいいかな」といった感じです。

投資信託やNISAにも興味がありますが、まずはやりがいがありそうな株式投資から始めることにしました。

そんなわけで、まずは少額から投資ができる有望株を選ぶ方法を探しました。

そこでピックアップした本が以下2冊です。

低位株狙いの書籍

いずれも図書館で借りました。

何でもかんでも本を購入していたら、コストがかかってしょうがないので、今後も図書館は大いに利用していきます。

特に「低位株投資ライブセミナー」は、本当にわかりやすいのでオススメです!

先生と生徒との会話形式で図説も多く、用語説明も織り交ぜながら説明されており、超初心者の私でも、ものすごく理解しやすい内容で、低位株の銘柄選びに大いに参考になりました。

[目指せ10倍]低位株投資ライブセミナー 鮎川 健

低位株とは?

「低位株」とは株式用語で株価が安い銘柄のことで、「低位株投資ライブセミナー」の著者 鮎川先生によると「低位株」という呼び方は、世間で便宜的に使われている用語のことで、明確な定義はない、とのことです。

もちろん「株価が安い」ということは、赤字続きで今後見込みのない株もあり、これらはボロ株とも言われる。

ただ、ボロ株は低位株の一部であって、低位株のすべてがボロ株ではないということです。

後述しますが、鮎川先生の独自の解釈にて「株価270円以下」のものを「低位株」として、銘柄選びの一つの目安にしています。

私が低位株狙いにした理由(私の投資スタイル)

  • 株式投資に多額の資金を投じられない。
  • 中長期保有のスタイルでいく。
  • 急激な伸び(上昇)に夢を持ちたい。
  • ローリスクで実践しながら勉強したい。

以上のように、日々変化する株価に一喜一憂することなく、じっくりやっていければ、というスタイルの元、低位株狙いにしました。

投資スタイルが決まったところで、銘柄選びの際に使用する分析方法も決まってきます。

一般的にデイトレードのような短期投資の場合は、テクニカル分析(チャートがメインツール)中長期投資の場合は、ファンダメンタルズ分析(会社の業績など経済的要因から動向を予測)とテクニカル分析の組み合わせで行います。

私の場合は、後者となります。

これらの分析方法を使用して銘柄を選ぶわけですが、具体的には「低位株投資ライブセミナー」に紹介されていた方法で実践してみたいと思います。

中長期保有の低位株選びはファンダメンタルズ分析+テクニカル分析の組み合わせで!

低位株の銘柄を選ぶ方法

低位株銘柄を選ぶ際の具体的な手順とポイントを紹介しておきます。

銘柄スクリーニングの条件設定

スクリーニングとは各証券会社のサイトやアプリなどで利用できるスクリーニング機能を使用して、任意に各指標を設定後、その条件に合致した銘柄を検索(抽出)することです。

まずは下記3つをスクリーニング時の条件として設定します。

  • 01株価270円以下に

    証券取引所では、株価ごとに1日で上下できる値幅に制限を設けています。
    それは制限値幅(STOP高/STOP安)といわれます。

    その定められた基準値段と制限値幅から割り出した上昇率が30%以上となる株価が270円以下、というわけです。

    つまり、上昇率が30%以上見込める銘柄を選ぼうということです。

  • 02予想PERを●倍(日経平均の平均PERの半分)以下に

    利益からみた株価が割安かどうかの判断基準 PER(株価収益率)を、日経平均の平均PERの半分を指定する。

    日経平均の平均PERは、株式会社ストックブレーンが運営する「世界の株価と日経平均先物」の「日経平均PER」のページで確認できます。

  • 03PBRを1倍以下(株価が原価割れしている状態)に

    資産からみた株価が割安かどうかの判断基準 PBR(株価純資産倍率)の目安として、1倍以下に指定する。

    PBRの数値によって、会社が解散した際の株主の取り分がどれだけになるか知ることができます。

    例えば株価が100円でPBRが2倍だった場合(1株当たりの純資産50円)、株主の取り分は50円となります。

    株価が100円でPBRが1倍だった場合(1株当たりの純資産100円)、株主の取り分は100円となり、株価は割安となります。

    ただ、PBRがあまりにも低い場合は注意が必要です。

    ※PBRがマイナスの銘柄は債務超過の状態でボロ株なので選ばないようにします。

以上の3つの条件設定でスクリーニングした結果、条件に合致した銘柄の一覧が表示されます。

銘柄をさらに絞りこむ-「会社四季報」利用

スクリーニングされた銘柄の中にボロ株が含まれていないか、「会社四季報」を見て以下の項目をチェックします。

  • 01営業CF(営業キャッシュフロー)がプラスか

    営業キャッシュフローがプラスであれば、手元にお金がある(お金が回っている)と読み取れるため、ひとまずすぐに倒産することはない、と判断できる。

  • 02「利益剰余金」と「営業利益の推移」を合わせて見る

    利益剰余金(過去の収益を積み重ねた数字)をみると、その会社の収益の歴史がおおまかに読み取れる。

    営業利益の推移は、順調に本業で利益を上げているか推移をみる。

    これら2つを見比べ、

    パターンA:利益剰余金プラス、営業利益プラス傾向であれば、堅実に着実に利益を重ね、剰余金を積み上げており、本来の企業として当然の状態であるといえる。

    パターンB:利益剰余金マイナス、営業利益プラス傾向であれば、業績が振るわず赤字が続き、剰余金を食いつぶしてしまったものの、近年は這い上がりつつあるといえる。

    パターンA、パターンBのいずれかであればOK。
    それ以外に当てはまる銘柄は、先行きが不安、もしくはボロ株であると判断する。

  • 03「自己資本比率」は高いか

    資本には「負債(他人資本)」と「自己資本」があり、自己資本比率が高いほど財務内容が健全であるといえる。

    ただし、自己資本比率があまりにも高い場合は要注意!

    増資(新たに株を刷ることで株式の価値低下を招く)による、その場しのぎを繰り返し、株主を食い物にする企業もある。

会社四季報でのチェック項目

さらに不安な場合のダメ押しチェック

  • 流動比率を計算する

    流動比率を計算しておくと、より破綻リスクを回避できるようになる。

    流動比率の計算結果により、近々返済が必要な負債に対応できる資産があるか、ないかがわかる。

    流動比率の調べ方・計算式

    該当銘柄の会社ホームページにあるIR情報より、「決算短信」を開く。

    財務諸表/貸借対照表「資産の部」の流動資産合計の値と「負債の部」の流動負債合計の値を見る。

    「決算短信」財務諸表/貸借対照表↓

    決算短信の財務諸表/貸借対照表

    流動比率=流動資産合計÷流動負債合計×100

    この計算結果が100%であれば借金を返済できる資産をもっていることになるが、余裕をもって120%なら合格ラインとしておく。

テクニカル分析の利用

前述の内容はファンダメンタルズ分析でしたが、それに加えてテクニカル分析も少し使ってみます。

そこで「個人投資家は低位株で儲けなさい」に説明されていました下記ポイントを参考にします。

値動きにパターンのある銘柄を探す
  • 低位株はある水準まで下がるとそれ以上は下がりにくい。
  • パターンのある銘柄は比較的安定した業績だが利幅はそれほど大きくない。
    買時、売時の判断がしやすく、比較的失敗を少なくできる。
  • 季節的なパターンがある銘柄もある。
  • 売買は底値、天井を確認してから。

これらは実際にチャートを見ながら、自分なりに判断してみたいと思います。

銘柄選びを実践する

今回は前述の方法、条件に従って、1銘柄のみを選定してみます。

まずはスクリーニング結果と四季報、決算短信により、下記銘柄を選定しました。

ファンダメンタルズ分析による絞り込み

スクリーニング設定:株価270円/PER 8/PBR 1

  • ■銘柄名:[2060]フィード・ワン
  • ■主市場:東証1部
  • ■東証33業種:食料品
  • ■売買単位:100株
  • ■株価(2019/12/17時点):181円
  • ■PER:7.61倍(日経平均PER:14.49)
  • ■PBR:0.98倍
  • ■営業CF(百万円):4,842
  • ■利益剰余金(百万円):15,041
  • ■営業利益の推移:プラス傾向
  • ■自己資本比率:40%
  • ■流動比率:115.12%

各項目それぞれ、前述した条件にほぼ合致しています。
自己資本比率が若干低く、流動比率も120%の合格ラインには達していませんが、上記項目以外の業績や財務状況をみても現状では、それほど問題ないと判断しました。

チャートで確認(テクニカル分析)

チャートで現状(2019年12月17日時点)はどのような状況なのか確認してみます。

まずは月足を見てみると、緩やかな波線のパターンになっているようです。

素人目線ですが、現状では底値圏にあると見なし、今後は上昇していくと予想します

フィード・ワン月足チャート

日足では12/9あたりから、移動平均線がゴールデンクロスとなり、上昇トレンドに転じているようです。

フィード・ワン日足チャート

私の場合、中長期の保有スタイルなので、月足のチャートを重んじれば、ちょうど買い時ではないかと判断します。

フィード・ワンはどんな会社?

四季報にも事業内容は掲載されていますが、フィード・ワンの会社ホームページを見ると、事業内容は大きく分けて「畜産飼料」、「水産飼料」、「実験動物・養蜂飼料」、「ペットフード」、「食品事業」となっています。

柱となっているのは「畜産飼料」で、全農に次ぐ業界2位のシェアとなっています。

比較会社は[2053]中部飼料、[2055]日和産業。

株主優待はありませんが、これまで飼料を取り扱う会社について知ることがなかっただけに、今後興味を示していきたいと思います。

以上により、早速次回は実際にこちらの株を買ってみることにします。

参考文献